本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

照れる先輩も好きですよ。こんなに耳を赤くしてくれてるんだからやっぱり私、先輩に愛されてるよね。



「アキ」より私の方が先輩の中では上にいるよね。そう思いたいです、先輩。





「ごめん。ちょっと電話してきていい?」





会話の途中で鳴り響く先輩の携帯。朝、かかってきた人だよね。



「アキ」じゃないよね。不安はあるけど私は笑顔で頷いた。



疑ってばかりじゃダメ。先輩は私を好きでいてくれてる。




ずっと自分に言い聞かせてカフェオレに口をつけようとした瞬間、目の前を通り過ぎた人。