本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

デートなんて初めてだから、本当に嬉しい。よく考えたら前の彼とは全部すっ飛ばして身体の関係になって後はうちに来てご飯を食べるくらいだったな。



あっ、後は彼の暴力か。DVではないんだ。だってDVは殴ることが愛情表現じゃないもんね。


彼は特殊なだけ。そう、思ってた。




ふと先輩の携帯が鳴る。怖くてでも気になって思わず手に取ってしまった。



「アキ」だったらどうしよう。そう思いながら一瞬目をつぶって開けた。




表示されていた文字は「アキ」ではなくて「牧野大地」ホッとした。



「アキ」だったらきっと今日の初デートなんて楽しめない。そんなことを考えていると先輩が出てきたので慌てて携帯を置いた。