本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

びっくりするくらい低く問いかける先輩に大きく首を振る。肩に手を置かれただけでビクつく私に上から大きなため息。



先輩だって「アキ」と電話してたのになんで私だけが感じなくてもいい罪悪感を感じなくちゃいけないの?




でも、嫌われたくないから私はまたこう言うの。




「ごめんなさい。友達です。先輩も電話してたみたいだったので」




「本当に元彼じゃないの?友達?」





私の正面に回り込みもう片方の肩にも手を置いて顔を覗き込む。



友達かと聞かれたらそうじゃないけど元彼かと聞かれたら元彼じゃない。



でもせっかく私を心配してかけてきてくれた森下さん。お礼だってしたい。だからやっぱり嘘を吐いた。