本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

彼は機嫌が悪くなると無視をせず、当たり散らす。暴力と八つ当たり。



それでも私がそれよりも怖いものは無視。だから彼に暴力を振るわれたとしても傷つくこともなかったんだ。


むしろ無視されるよりずっとずっとまし。




「あ、藍原?」




「お願いします。無視だけはしないでください」





「無視してないよ。ただ気持ちをぶつけ過ぎて少し、考えてただけ。俺たちは先輩、後輩の関係で昨日から付き合い始めたばかりなのになんか俺、一人で焦っててさ」