本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

怖かった。一人になるのが怖かったんだ。



だから好きな証として殴られることに恐怖を感じなくなっていた。



もう異常だったんだ。
きっと、あのとき私は壊れた。




だから先輩が「本当の好きを教えてあげる」って言ってくれたこと嬉しかった。



先輩、それは嘘だったんですか?




「・・・飲み過ぎ」




しばらく泣いた後、トイレから出ると腕を組んで不機嫌な先輩が待っていた。
先輩の手には私のカバン。




「あっ、カバン持って来てくれたんですか?ありが・・・」