本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜

頭もぼーっとしてる。
私、酔っちゃったのかな?



森下さんの前を通らなきゃ。
とりあえず早くここから立ち去りたい。



「僕が連れて行きますよ」


座ったまま掴まれた腕。でも痛い。
離さないと言わんばかりに力強い。



「だ、大丈夫です。いたっ」




「すいません。痛かったですよね。腕。僕、酔ってて力、加減するの忘れてました。本当にすいません」