わたしに消しゴムを渡した矢樹は、体勢を戻し、鞄に手をかけ席を立った。 そして矢樹は、 「じゃ。」 わたしに向かってそう挨拶をしてくれた。 その時点で、もう教室にはわたしたちを含めて4〜5人しかいなかった。 それを知っていたわたしは何故かチャンスだと思ってしまい、 「あ!あのさ!、、部活とか、、何すんの??、、サッカーとか?」 と、今までの会話に関係もない質問を突発的にしてしまった。 おまけに、 何の根拠もないのに、サッカーという言葉が口をついて出た。