バタバタと走る私

急に床が近くなって
体に激痛が走った

小さな私は涙を拭った

赤いランドセルが重たくて早く帰りたかっただけなのに…



私の顔を覗くあなた

悲しくて痛くて
あなたの胸に飛び込んだ

あなたは頭を撫でながら
黒い鞄からカットバンを出した

擦りむいて赤く滲む膝小僧

あなたは優しくカットバンを貼って魔法をかけた

困った顔で
照れた顔で

「いたいのいたいの飛んでいけ!!!」

いたいのとんでった。


でも代わりに胸が早くなって何だか熱くなってきた。



「もう大丈夫だね」



あなたは笑ったけど
大丈夫じゃない



でもなんだか言えなくて↓↓↓



なんでこーなる???


擦りむいて
泣いて
次は胸が痛くなった



赤いランドセルが重たくて早く帰りたかっただけなのに…