耳まで真っ赤に染め上げながら、そう言
う杏子。
やっぱり身内に知られるのは恥ずかしい
よな。俺は家に居る魔女のせいであっと
いう間にバレたけど。
しかし、テンパる杏子をよそに、杏子の
お母さんは更なる爆弾を落とす。
「だってこの前、二人がキスしてるの見
ちゃったんだもの」
それには今度は俺がテンパる番だった。
いや、杏子ももっと真っ赤になってるけ
ど。
え、ちょ、見られてたの?
……え、俺はどういう反応すればいいの
、コレ。
「み、見てたの、お母さん!」
「あらやだ、見えちゃったのよ。偶然よ
、偶然」
そんな怒んないでよ、と杏子を宥めるお
母さん。
……ヤバい。めちゃくちゃ恥ずかしい。
俺は、はあ、と息を吐いてから、杏子の
お母さんに向き直った。
「……報告が遅れてすいません。娘さん
と、交際させて頂いてます」


