「もう!私、杏子と二人で食べる!」
突然律希ちゃんがそう言ったかと思うと
、私の腕を引っ張って、私を屋上の隅っ
こまで連れてきた。
それから、律希ちゃんはふう、と息を吐
き出して。
「……はあ、ドキドキしすぎて死ぬかと
思った」
と苦笑いしていた。
でも良かった。律希ちゃん、すっごく幸
せそうだから。
「律希ちゃん……良かったね!」
そう言うと、律希ちゃんも、うん、と微
笑んで。
「……ほんと、幸せなんだ」
と言った。
すると。
「あははっ、俺も幸せ~!毎日律希に触
れるし!」
なんて言いながら、吉馬さんが現れて、
律希ちゃんは真っ赤になっていた。