「きゃっ……、さ、皐君……っ?」
何故か私のセーターの裾に手をかけてい
る皐君。
な、なにするつもりだろう、と皐君を見
つめれば、皐君の手が、セーターの下を
潜って、シャツ越しにお腹に触れた。
その感触にピクン、と身体が跳ねた。
ええぇーーーっ!?
ちょ、え、なに!?
なんですかこの状況ーーーっ!
パニックになりながらも、どうにか手を
伸ばして、皐君の腕を掴む。
「さ、皐君……?」
そう呟きながら見上げれば、皐君はハッ
としたようにその瞳を揺らした。
それから、慌てて起き上がる。
「……ごめん」
「う、ううん……」
……び、びっくりした……。


