【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~






ふと、唇を離した皐君が、親指で私の顎
を引いて、唇を割るようにしてきて。



どうしたんだろう、と口を半開きにさせ
たままで皐君を見つめていたら、皐君が
また、私に近付いてきた。



「んっ……!?」



さっきよりも、深く落とされた口付け。



半開きだった唇の隙間から、何か生暖か
いものが侵入してきて。



さっきよりも甘い声が、出てきて恥ずか
しい。



な、なんだろうこのキス……。



今までのよりもずっと激しくて……脳が
溶けちゃいそう……。



やがて身体の力が抜けてくると、そのま
まコンクリートに寝かされた。



「……っはぁ…」



やっとのことで解放してもらえた唇。



ボーッと、ふわふわと浮いていた意識は
、次の瞬間、皐君の行動で一気に覚醒し
た。