が。
「ダメ」
そう言われて、ぎゅう、とそのまま抱き
締められた私は、身動きが取れなくなっ
てしまった。
それに、抱き締められたせいで、さっき
よりももっと密着して……というかもう
ほとんどくっついてる状態。
「や、は、恥ずかしい……」
「すぐに慣れるって」
……絶対慣れないよーー!
慣れれたとしても慣れる前に心臓破裂で
死んじゃうよ!
「や、やっぱり、」
やっぱり恥ずかしいから、と皐君の腕か
ら逃げ出そうとしたけど、皐君はそれを
許してくれなくて。
皐君の胸を押してみても、全然離れてく
れない。
ふと、皐君が私の首筋に顔を埋めてきて
、ちゅ、と軽くくちづけた。
「んっ……」


