【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~






が。



「ダメ」



そう言われて、ぎゅう、とそのまま抱き
締められた私は、身動きが取れなくなっ
てしまった。



それに、抱き締められたせいで、さっき
よりももっと密着して……というかもう
ほとんどくっついてる状態。



「や、は、恥ずかしい……」

「すぐに慣れるって」



……絶対慣れないよーー!


慣れれたとしても慣れる前に心臓破裂で
死んじゃうよ!



「や、やっぱり、」



やっぱり恥ずかしいから、と皐君の腕か
ら逃げ出そうとしたけど、皐君はそれを
許してくれなくて。



皐君の胸を押してみても、全然離れてく
れない。



ふと、皐君が私の首筋に顔を埋めてきて
、ちゅ、と軽くくちづけた。



「んっ……」