あわわわ……っ!
皐君の口から出てるとは思えないような
爆弾発言の数々に、どうすればいいのか
わからなくなる。
あわあわと一人で狼狽えていたら、不意
に、ゼロだった私と皐君の間に少しの隙
間が出来て。
トロン、とした、潤んだ瞳で、皐君が私
を見つめてきた。
「……杏子」
「皐君、あの……っ!」
「杏子、好き…」
「ちょ、まっ…」
ぐんぐんと近付いてくる皐君の整った顔
と、それに比例するように強くなる、皐
君の香り。
ちょ、ちょ、ちょ……!
「ダメーーっ!」
皐君の唇が触れる直前、私はそう叫んで
皐君の唇を、両手で塞いだ。
皐君は少し目を見開くと、苦し気に目を
伏せた。


