訊いて、どんな答えが返ってくるのかも
怖くて考えられなくて。
……酷いよ、皐君……。
彼女さんが居るのに、そういうこと、し
たらだめなんだよ……。
泣きそうになるのをグッと堪えながら走
っていたら。
───グイッ……!
「……っ!?」
いきなり腕を後ろから引っ張られて、ビ
ックリしていると、そのまま壁に押さえ
つけられ。
───今に、至ると。
どうやら逃げ出した後、皐君も追いかけ
てきたようで、少し息を切らしながら、
私を見つめていた。
「……逃げんなよ」
呟くようにそう言う皐君。
でも……でも、皐君がいけないんだもん
。
皐君の……せいだもん。


