やけに真剣な吉馬の声に、クスッと笑う 。 なんでこんなときばっかり真剣なんだか 。いっそのこと、いつもみたいに茶化し てくれればいいのに。 「吉馬、ありがとな」 吉馬が優しいこと、ほんとはわかってる から。 まあ9割ウザイけど。 でも。 後悔もなにも、もうすでに後悔だらけだ から、あまり意味は無いけど。 通話を終えてから、ケータイをベッドに 放り投げて、そのままベッドに寝そべっ た。 「痛ぇよ」 そう呟いて、胸の辺りをわしづかみにし た。