【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~






私はどうすることも出来ずに、その場に
立ち尽くしていた。



───考えも、しなかった。



皐君が私の家庭教師を止めるなんて。も
うお家に、皐君が来ないかもしれないな
んて。



ほんとは嫌だって。


もっと家庭教師、してほしいの、って。



言いたかったし、言おうと思ったけど、
言えなかった。



───"皐君だって高校生だし、ほんと
はやりたいこといっぱいあるでしょうし
。悪いな、とは思ってたのよね"


───"そろそろ引き際かしらね"



そんなお母さんの言葉を聞いたら、それ
が正しいような気がしてなにも言えなか
った。



もしかしたら迷惑だったかもしれない。



お家でやりたいこと、いっぱいあったか
もしれないのに、私のせいで出来なくな
ってるのかもしれない。



でも、皐君は優しいから。