「えー、いいじゃーん!」
「食べよう食べよう!」
「迷惑かけないからー」
まったく諦める素振りが無い。
隣で吉馬はクスクス笑ってるし。……笑
ってねーで助けろっつの。
「俺、女、嫌いだから。無理。この時点
でもう迷惑」
俺はそう言って、弁当を持って、吉馬を
引っ張り、無理やり女子軍団から抜け出
した。
ほんと、いきなりなんなんだよ。
はぁ、とため息をつきながらやってきた
のは体育館裏。
ここなら誰も居ないから、ゆっくり飯が
食える。
「王子様モテモテだねー、相変わらず」
コンクリートに座って弁当を開いている
と、ニヤニヤしながら吉馬がそう言って
きた。
俺はそんな吉馬を睨み付ける。
「お前……。笑ってねーで助けろよな」


