「ごめんね!手を繋ぎたかったら凌斗君
と繋いでてね!」
と言えば、すごく変な顔をされたけど。
今はそんなことを気にしてる場合じゃな
いもん!
律希ちゃんを助けなきゃ!
◆◆◆
「律希ちゃん、お水どうぞ」
岩場について、近くの自販機で買ってき
たお水を渡す。
「ん、ありがと。……てゆーか杏子、大
げさすぎない?」
クスクスと小さく笑う律希ちゃん。
「だって律希ちゃんが心臓破裂とか言う
から……」
「ものの例えでしょ。杏子ってそういう
素直なとこ、ほんと可愛いよね」
水を飲みながらそう笑う律希ちゃん。
さっきまで真っ赤だった耳も、もう元に
戻ってる。


