そりゃ律希ちゃんくらい美人さんだった
ら、男の子たちも誘うだろうけど。
きっと私になんて、目もくれないよ。
すると、右手にぎゅ、と力を込められて
、皐君を見上げれば、不機嫌そうに眉を
寄せていた。
「お前、自分のことわかってなさすぎ。
……そんな可愛くて、いつでも食えそう
なカッコしてんのにナンパされないわけ
無いから」
「……っ、」
可愛くて、なんて。
凌斗君といい、皐君といい、さらっとそ
ういうことを普通に言うから困る。
ドキドキが、止まらないから。
「お世辞をありがとデス……」
「や、お世辞じゃなくて」
照れながらそう言うと、呆れたような皐
君の声が振ってきて。
そしたら、突然。
今度は左手を誰かに握られた。


