そう言った吉馬に、「一緒に食べよう」
という女は居なかった。
多分、俺が寄せ付けないような雰囲気を
出していたから。
あんな香水まみれの奴らと飯なんて食っ
てたら、気持ち悪くなって仕方ねぇ。
すたすたと歩く俺を、慌ててついてくる
吉馬。
「皐、あからさますぎ」
「うっせぇ。吉馬がこんな所来るから」
「だったら着いてこなくても良かったん
だよ?」
「……」
……ムカつく。
俺が着いてきた理由を知ってて、そうい
うこいつは相当意地悪、というか性悪だ
。
「お前に騙されてる女が哀れだ」
「騙すだなんて、人聞き悪いなぁー」
ははは、と笑う吉馬。
……自覚あるくせに。


