それに比べて私は…かなり子供っぽい。

色気なんて全くないし…。


…タクヤは、私がこんな子供っぽい子だと知ったら、がっかりするだろうか?

やっぱり、年上の女の人に求めることって、正美みたいな綺麗なお姉さんで、甘えられるような人だと思うんだよね。

だとしたら、ダメだ…。
私じゃ無理だ…。


「一花?どうしたの?ぼーっとしちゃって」

あ…いけない。
つい考え込んじゃった。

っていうか私、無意識にタクヤのこと考えちゃってるし!


「…ううん!なんでもない!私もケーキ食べよーっと。うんっ…美味しいっ!」

早くタクヤを頭から消さなきゃ。

もうなんか、ヤダ。

勝手に色々考えて、気分沈んじゃってるし…。


「で、最近はどうなの?」

「えっ?どうって?」

「恋とか」

正美の急な質問に、胸がドキンと跳ねる。


恋…。


ついさっき頑張って追い出したタクヤがまた戻ってきた。