ずっと好きだと言えなかった

押し返すと更に傘を押し付けられる。



「え、い、いいよ!わ、わたし、濡れて帰るから、…か、身体も丈夫だしちょっとくらい雨に濡れてもへっちゃらだし」



家も直ぐそこだから!
なんてさっきまで雨宿りしようと考えてヤツが言う。



「丈夫とか柔とか、関係ねえだろ」



笑ったわたしとは裏腹、千葉君は顔をこれでもかと言うくらい眉を顰めた。



「女なんだから、身体に気ィ使えよ」



怒っているのか、心配してくれているのか、分からない。
でもこれは彼なりの―――優しさ。