ずっと好きだと言えなかった




***



ザァァァ――――‥



うわぁ。どしゃ降り。
さっきまで小降りだった雨は激しさを増している。
止め!なんて念じても魔法使いでも何でもないので止む筈もない。


雨のせいで前が霞む。
走って帰るとは言ったものの少し無理があるかも。
それに冷たい。寒い。
よし。近くで雨宿りしよう。



『―――せ!』



うぎゃっ。目に水が入った!



『か――っ!』



スカートもワイシャツもびしょ濡れ。帰ったら絶対怒られるんだろうなぁ。天気予報を見ていた妹は折り畳み傘を学校に持って行ってた。わたしは妹の助言も聞かず折り畳み傘を持たなかった。今度からは妹の戯言にも耳を傾けよう。







「――――ッ片瀬!」