重なった掌から熱がジワジワと身体を這う。顔を覆う指先から見えた鮮やかな色に、顔から手を退けた。 それはとても綺麗で魅入ってしまう。 「あ、」 「片瀬?」 「―――――虹だ」 さっきまで雨が降っていたのに。今ではこんな快晴だ。ポツリと呟くと『綺麗だね。』と千葉君も空を見上げた。 わたしの心も 空色だ ―――END―――