「…今更だけどチャイム、鳴ったね。どうする?授業中だけど教室に戻る?」 「別に今更行かなくたって大丈夫だろ。行こ」 「へ?」 「ほら、早く。サボろ」 差し出された手にポカンとしたが急かされて慌てて手を取った。 わたしが手を繋げば千葉君は嬉しそうに微笑む。 じわじわと熱を帯びた。またもや胸がキューっとなる。締め付けられて窒息しそうだ―――…。