―――chapter2――― ピンポーン 本当に来ちゃったよ、とドーナツを頬張りながら固まった。 まさか、と。 本当に来るとは思わなかった。 針時計を見れば通話から約13分ほど経っていた。 電話の主が来ると分かっていた筈なのに、おろおろ。 いざ来られると困るよね。うん。 とりあえず、誰ですか。