イガラシのことをもっと知りたいと思う。


仲良くなって、タイちゃんや他の子たちみたいに気軽に話しかけたりしたい。


「せっかく、隣の席なのになぁ」


思わず漏れてしまったため息と本音。


その時だった。


ガラッと開いた教室のドアから、眠たそうに目をこするイガラシが入ってきた。