イガラシにはじめてメールを送った夜。 昨日は一睡もできなかった。 一晩中、スマートフォンを握りしめていたけど、イガラシからの返信はなかった。 「たしかに、イガラシはメールをして、とは言ったけど返信するとは言ってない」 もしかしたら、昨日は忙しかったからメールを見ていないのかもしれない。 そう自分に言い聞かせて、学校に向かった。 まずは、会ったら自然に挨拶。 そう決心。 だけど教室のドアを開いても、もちろんと言うべきか、イガラシの姿はなくて、なんだか気が抜けた。