………

「伊呂波~…ごめんってぇ…」

「俺らが悪かってん!!な?」

『………………………』

……あれから、数時間。
もう放課後だが、今だに私は気を許していない。

て言うか、謝るタイミングを見失った…!
だってさ?!なんかなんかなんかなんか!誤りづらくない?話しかけづらくない???

これで話しかけられる人、尊敬します!!←

「なぁ…まだ許してくれへんの?」

『…………』

ぁああああぁああああああ。
どうしよううううううどうしたらいいんだろぉおおおおううう

うつむいてただ黙る事しか出来ない私。

そしてついにー…

「…ハァ…分かった。もぅ、ええわ。」

……呆れられて、しまった。

ヤバイ、あぁ、もう…。
素直じゃない自分が憎くてしょうがない。

「ごめん唄!伊呂波ちょっと借りてく!」

「ok!」

『はっ?えっちょっ、と?!』

そう言うと、ズルズルと私を引きずる出雲。

『やっちょ、離して!』

出雲は離してくれない。
そして、連れてこられたのは、階段裏。

「なぁ…?なして許してくれないん?」

『そ、それは…!その、ぁ、の…』

ー言えるわけない。
ずっといじけてる理由が、ただ話かけづらかったからなんて。

私はまた黙りこんでしまった。

「…じゃ、質問を変えるわ。
伊呂波は、俺らの事が嫌いか?」

『き、嫌いじゃ、ない…!!』

「なら、許してくれるか?」

『うん…。』

「よし。素直に認めたな。よしよし。」

そう言って、出雲は私の頭をヨシヨシしてくれた。

『なっ?!(///д///)…』

「ほな、そんなら次は唄のところやな。唄にもごめんなさい、出来るな?」