「いってきます」
そう言うと同時にあたしは玄関の扉を開けた。
朝の爽やかな風があたしを包んだかと思うと、瞬間に暑い太陽の光にてらされる。
・・・暑い。
もう夏か、早いなぁ。
なんて思いながら、雲ひとつない青空を見上げた。
ていうか、ちょっと朝食を食べるのに時間をかけすぎちゃったかな。
なんか六時に起きて余裕かと思ったんだけど。
なんてそんなことを考えている間に、学校の近くまできてたらしい。
すぐ先に学校が見えた。
「はよ」
――――そんなとき。
低くて甘い、あたしのよく知っている声が後ろから聞こえた。
