「てかあんたら誰の許可得て奈友梨に触ってんのー?」
ちょっと、ふざけたような含み声。
まったく持って優祐と同意見。
てめーらに触られる筋合いアリンコのアの字もないんだよ!
私の強い意思を感じたのかなんなのか腰に回していた手が離れた。
お、話わかんじゃん。
「あんたさぁ、何様だよ。お前関係ねーだろ」
いや、全然わかってなかった。
いかついお兄さんは私から離れてどこかへ向かったようだ。
たぶん、優祐のところ。
そういえば手を握られていたんだった。
ひと振りしたら思いの外あっさり離してくれた。
あのバカヤロウよりこっちのお兄さんの方が話わかるね。
自由になった体に開放感を感じる。
あっやっと自由になれた!
それより、優祐に文句の一つや二つ言ってあげなくちゃ。
そう思ってぐるんと優祐の方を向く。


