プリントに書いてある難題に首を傾げる。
「なんだろう、これ……」
考えれば考えるほど疑問が深まるわけで。
「……ッ!奈友梨、危ない!」
そんな優祐の焦った叫び声が聞こえたところでもう遅い。
「……なによ優祐……ッ!え?」
次の一歩を出した途端、ようやく優祐の言葉を理解した。
足が空をきった。
真っ逆さまに落ちていく身体。
「奈友梨ぃぃぃいい」
「……え?えええええぇえぇぇえ」
どうなってんの!?
どうなってんの!?
思わずプリントを手放してしまった。
それはひらひらと風で舞うように消えていく。
空を見上げると、さっき私が落ちたと見られるところから優祐が降ってきた。
何しちゃってんの、優祐ってば!
「奈友梨!ちゃんとつかまってて!」
「う、うん!」
って、掴まれないよ!
どんどん落下してってるんだよ!
私も優祐も。
あ、届いた!
優祐の伸ばしきった腕に私の指が触れた。
てか
なんで優祐が落ちてきてんの!
危ないじゃん!
ざぶーーーーーーん
幸い、下が海で助かったのだけわかった。
海面から顔を出し、酸素を吸う。
い、生きてる……。
「死ぬかと思った……」
「ぼ、僕も……」


