私の中で、そう結論は出た........はず。

なのに、どうしても心のモヤモヤが拭えなくて、自分から稜に声をかける気にはなれない。

だからと言って、このまま会わないでいる訳にもいかない。

稜は、あれからどうしているんだろう..........



リビングのソファでゴロゴロしながら、特に見たい訳でもないテレビをぼ〜っと眺めていたら、階段を下りて来る音がして、振り返ると兄貴が立っていた。

兄貴は私の頭をポンポンしながら、隣に腰かけた。



「なんか最近、元気ねぇな。」

「そう?」

「友哉に聞いた。」

「..........。」

「恋愛のことでお前にとやかく言うつもりは全く無いんだけどさ.......相手が稜じゃん?」

「........だから?」