でも、もう決めたこと。

これで良かったんだよね..........



いつまでも迷っていたら、ここから前に進めなくなる。

私だけじゃなく、稜も、航佑も。

立ち止まったままでいることは、何より二人を傷つける。



エスカレーターに乗って小さくなって行く稜の背中を見送りながら、さらに決心を固めた。

私は航佑と幸せになる。

航佑を信じて、彼だけを愛していく。

そうすることが、稜に対する誠意でもあると思うし、隙間がないほど私の中を隅々まで航佑で満たしてしまえば、こんなグズグズした気持ちだって、自然に消えて行くに違いない。



それぞれに始まる新しい生活は、きっと私達にとって大事な区切りになる。

だから、今日が私達三人にとって、大切なリセットになると信じたい.......