しかし奴は‥ 「大丈夫だって!」 そう言って私の体をひょいっと持ち上げた。 「わっ!!」 私はビックリして大声を出してしまった。 奴はそんな私を笑いながら荷台に乗せた。 「綾乃軽すぎっ。ちゃんとご飯食べなよ?」 と、私の頭を撫でて自転車に乗った。 「じゃあ行くよ~」 その掛け声とともに自転車は出発した。