私はその声の主を見ようと踵をあげた。 しかしちょうどこの男が壁になっていて見えない。 「なんなのお前。あっちいけよ」 この男は苛ついているのか、声をあげた。 「は?あっちいくのはお前だけど?」 そう聞こえたのと同時に目の前の男が殴られた。 「‥‥!?」 急な展開についていけない私。