このくらいなら他の女の子なら喜ぶかもしれないけど、私は無理。 何が嬉しくて好きじゃない人から触られなきゃいけないの。 でも相手は智美の彼氏さんの友達。 あんまり失礼な態度は取れない。 「そうですかね?」 私は苦笑いをしながら、この人の手を退けた。 「まさかの自覚なし?綾乃ちゃんって、もろ俺のタイプ」 この人はそう言うと、今度は手を握ってきた。