ある日の夕方、夕希さんと隼人と私の三人で、打ち合わせをしていた。






「かなり形になってきたね!」



夕希さんがニッコリ笑う。




「はい!」



私も笑った。そして、



「夕希さん、もう帰ってもらっていいですよ! 後は私がやっておきますから。」



と、続けた。




私は時計をチラッと見た夕希さんを、見逃さなかったんだ。






「でも…」



迷う夕希さんに、



「もうほとんど出来てるから、イイッスヨ! ダンナさん、待ってるんじゃないですか?」




隼人まで、ニッと笑って声をかける。






「じゃあ、お言葉に甘えて…」




申し訳なさそうにしながら、夕希さんは帰って行った。






私はその姿を見送って…



パソコンに集中した。