「行くぞ! 夏実。」





…誰かが、手を差し伸べてくれる。




顔は… 分からない。



でも…



その手は絶対離しちゃいけない気がして、私は必死に自分の腕を伸ばした。





もうちょっと…




あと少し…






そこで、目が覚めた。






夢、か…




リアルだったな…




誰の手だったんだろ。