「紺野さん… 私… やっぱり自信ないです…」



心細い声で私を見るのは、新人の横尾。




「大丈夫! ちゃんと練習もしたし、予習もしてきたんでしょ?
誰でも最初は、緊張するもんだから。」



私は横尾の肩に、手を置いた。




これから患者さんの処置に、初めて新人をつける。


実際はドクターが行なうのだけど、必要な物を渡したり、補佐をするのだ。




「でも成海先生、早いし、ちょっと怖いし…」



涙目になってる。