「夕希さんの赤ちゃん、可愛いかったなー。やっぱり、あの子たちは天使だね。」




「あぁ。香田さんも、デレデレだったな。」




二人で手を繋ぎながら歩く。





病院を出たら、夕希さん達に負けないくらい、ラブラブな私たち。




今日も一緒に帰るのは、彼の部屋。



最近、当たり前のように彼の部屋にいる。







「なぁ… お前、もうこっちに来たら? 部屋代もったいなくねぇ?」




台所にいる私に、後ろから抱きついてくる隼人。





「そうだねー。一部屋空いてるしね。」




食器を洗いながら答える。




3部屋のうち、2つを寝室と仕事部屋に使い、もう1つは空いていた。