「すごいですね!紺野さん。あの成海先生に、あそこまで言えるなんて。」




そばに居た、後輩の池田が寄ってくる。




「だってドクターも人間なんだから。忘れたり、勘違いしたりするでしょ? 間違ってる事は、ちゃんと指摘しないと。」




隼人が新しく出した処方せんを、チェックしながら話す。




「でも成海先生、ちょっと怖いじゃないですか。すごいなー。」




「そのうち、慣れるわよ!」




池田の肩をポンと叩いて笑った。








「いや… すごいですよ。先生と夏実さんは…」




いつの間にか、いずみまで割り込んでくる。




「何がよ?」




いずみの方へ、振り返る。