その夜…




隼人は本当に、私を帰してくれなかった。






会えなかった時間を埋めるように




私達は、お互いの愛を求め…  与えあった。





そして、彼は朝まで私を抱きしめたまま、離さなかった。










翌朝、先に目覚め、隣の彼の寝顔を見つめる。






次に会えるのは、いつだろう…





彼と離れてからの私は、時々ボンヤリしてしまう事がある。




親や友達、同僚にも心配をかけている気がする。





ふっと、全てを捨てて、彼の所へ行きたくなる時があるし…







でも… 隼人も頑張ってるんだ。




それを今日、感じる事が出来た。







この寝顔で、この温もりで…




もう少し、頑張れるよね?




そう、自分に言い聞かせた。