「ね… 隼人。」




両手で、彼の腕を掴んだ。





「んー?」




まだ口を、とがらせたままの隼人。










「愛してるよ。」






周りの人に聞こえないように、彼の耳元で、ささやいた。







「バッ、バーカ! そんなの…分かってんの!」





みるみる赤くなっていく彼。




それを見て笑う私。






「なによぉー。ヤキモチ焼いてたくせにー。」




「それは、お前だろ!」






食事の席だというのに、じゃれあう私達。









嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、怒ったこと、不安なこと…





気持ちは、言葉や行動で表現しないと伝わらない。




離れている分、相手が今どんな事を考えてるか、余計に不安で心配になる。






これからも



自分の正直な気持ちを



お互い、ちゃんと伝えていこうね。