翌日、正式に隼人の転勤と産科の休診が発表され、病棟は騒然となった。





特に助産師の動揺は、大きかった。





病院としては、医師が揃い次第、産科を再開させるつもりだと言う。




だけど、それはいつになるか、分からない。





後は、私達の気持ち次第…






「お産が、なくなるなら… 他へ行こうかな…」



一人の助産師が、呟いた。




みんなが彼女を見る。




「だって、みんな赤ちゃんとりあげたくて、ココに居るんでしょ? 助産師になったんでしょ? それが出来なくて、ココに居る意味があるの?
再開なんて、いつ出来るか、何の保障もないんでしょ?」





みんな、黙り込んでしまった。