隼人は勿論、真剣な顔でオペしてる。



杉町先生も負けない位のレベルで、この二人のオペは、本当に早い。





でもやっぱり、隼人を見てしまう。




真剣な目が…　カッコ良すぎる…







「よし、子宮見えた。メスちょうだい。」




隼人の言葉で、私も気を引き締める。



もうすぐ赤ちゃんが出る。










出てきた赤ちゃんは、すぐに泣いてくれて、ホッとした。




ここでグッタリしてると、かなり焦るから。






「いいか、渡すぞ。」



「はい、ＯＫです。」




そばでスタンバイしてる私が答えると、隼人がチラッと見る。





目が…　笑ってる。




マスクで口元は見えないけど、きっとニヤッとしてるんだ。






こんな時に笑うんじゃない！



手元が狂うでしょ！





私はすぐに目をそらし、赤ちゃんをしっかり受け取った。