「転勤の候補だと言われて、距離をおこうとした。
これ以上、好きにならない様に。　でも、やっぱ無理だった。

キスも、なかなか止められなかったし。
杉町がお前の事好きなのも、何となく分かってたけど…
ヤキモチ焼いて、押し倒しちまうし…
最低だよな。」




ため息をつき、うつむく隼人。




「杉町先生とは、何もないよ？」



私は隼人を見つめる。




「うん。分かってる。」



優しく、うなずいてくれる。





「離れなきゃと思いながら…　でもやっぱり他のヤツには取られたくなくて。

最近の俺、頭ん中グチャグチャだった。
遊びだなんて言って、ごめんな。　怖い思いもさせて…ごめん。」




そう言って、頬を優しく撫でてくれる。