数日後、歓迎会が開かれた。



最初の堅苦しい雰囲気も、お酒が入るにつれ、徐々に賑やかになっていく。





「対照的だね、あの二人。」



隣の夕希さんに声をかけられた。




夕希さんの視線の先を追うと、二人の新しいドクター。




爽やか笑顔の杉町先生の周りには、女性たち。


クールな成海先生の周りには、男性たち。





「やっぱり、白と黒ですね。」



私がポツリと、つぶやく。



「なるほどー。」



勘のいい夕希さんは、すぐに分かってくれて、うなずいてる。




「まぁ、お手並み拝見ですよ。どれくらいの腕なのか。
あの二人が、ちゃんとやってくれないと、うちは終わりですからね。」



私は二人を見ながら言った。



「相変わらずだねー。なっちゃんは。」



夕希さんが、苦笑してる。





だって、そうでしょ?


私達は、仲良く遊ぶために集まったんじゃない。


仕事をする為に、集まったんだ。



その仕事は人の命を預かる、責任のある仕事なんだから。