それからしばらく、その話題が続き、ようやく解散となった。










「なっちゃん! 聞いてる?」




みんなで帰る途中、夕希さんに声をかけられ、ハッと我に返る。






「えっ? なに?」




「だから、みんなと成海先生で、今度飲みに行こうって。
その打ち合わせ、今から先生と二人でしてきて。
私たち帰るから、よろしくね!」




夕希さんは、みんなを引き連れて帰ってしまった。






みんなにも、気付かれてしまったかもしれない…




それくらい、私は動揺してたと思う。





隼人がいなくなるなんて…




そんなのイヤ!






『飲み会の日を決める』


そういう理由を与えてくれた夕希さんに感謝して、私は外来に戻った。